今回は、松葉杖の合わせ方のご紹介です!!
ぜひ、参考にしてみてください。
ココだけの目次
松葉杖とは
松葉杖は、下半身の骨折や捻挫、麻痺などの症状に対して、歩く際に体重を腕の力で支え、下半身にかかる負担を調整・減少することで症状を悪化させないことを目的に使用する杖です。
基本的には、左右一本ずつ使用することで身体を安定させて歩くことができますが、症状や回復状況に応じて1本だけの使用などもあります。
一本だけの使用の場合の注意点として、ケガした方の足と反対の手で使うことです。
歩くときは、ケガした足と反対側の手で持った松葉杖を同時に出すことで、ケガした足にかかる体重が分散されて負担が減ります。
ケガした足と同じ側の手で持って使用するのは間違いですので、気をつけてください!!
松葉杖の各部品
合わせ方の前に、松葉杖の各部品について紹介します。
脇当て
松葉杖の一番上にあたる部分。
脇当てという名称ですが、この部分で体重を支えるのは間違いですので、お気を付けください!!
※詳しくは後述します。
グリップ
このグリップを手で持って体重を支えます。
長さ調整ボタン
使用者の身長や症状に応じて高さを調整する箇所です。
杖先ゴム
杖の一番先にあるゴム質のもので、杖使用時の滑り止めの効果があります。
一般的に杖と呼ばれるものにはほとんどついているもので、劣化や摩耗などで滑りやすくなりますので、その場合はゴムの交換をオススメします!
松葉杖の合わせ方
松葉杖を合わせる時のポイントは3つです!
POINT➀:脇当ては脇に当たらないように
グリップに体重をかけた時、脇当てと脇の下の間は指2~3本くらいのスペースがあると良いと言われています。
脇当てに脇の下をあてるのでなく、脇で挟むようにしてグリップに体重をかけるという使い方が正しいです。
POINT②:グリップの高さは肘が軽く曲がるくらいの高さ
体重をかけるグリップの高さは、持った時に肘が30°くらい曲がる位置が良いとされています。
目安として、大転子と呼ばれる部分の高さです。
大転子の位置は、立った状態で「気をつけ」のポーズをとった時に手のひらに当たる骨の出っ張り部分(足の骨)です。
POINT③:高さを調整する時は、靴を履いた状態で
松葉杖の高さを調節する際は、必ず使用者が靴を履いた状態で行うようにしましょう。
靴の種類や靴底の高さなどにより数センチの誤差が生じるだけ、使用者が使いづらかったり、身体に負担がかかったりする可能性があります。
僅かな誤差ですが、ケガなどにより不安定な動きになっている使用者にとっては重要です!
まとめ
いかがでしたでしょうか!?
今回は、松葉杖の合わせ方をご紹介しました。
医療従事者を目指す学生などの参考になれば幸いです!
また、一般の方は、病院などで医療関係者から合わせてもらうことがほとんだと思いますので、合わせてもらうようにしましょう。
その際は、歩きづらさや使い方の不安などがある場合は、遠慮なく医療従事者に相談してみてください。